日々の手書きノートをスマートにする「EVERLAST」
手書きのメモはかなり重要。
学生ならば板書をノートに書くし、社会人でも手帳に手書きでメモを取ることは多いはず。
そんな中でちょっと不便なのが、過去のノートの確認と不要になったものの処理
学生ならば授業ごとにノートを分け、一年もすれば数冊のノートが書き終えてしまい、見なくなったものは破棄する。
見るか見ないかもわからないノートはかなり邪魔になってしまう。
積み重なったノートを数年に一度資源ごみに出して、あとになって読み返したいところが見つかった時など絶望する。
大学生ならノートPCを持ち込んでOfficeソフトなどを使うこともできるが、図形や絵などは描けないし、中高生は授業にPCを持ち出せない。(今の時代は)
先日興味があり購入した一冊のノートが、この問題を解決する手掛かりになるかもしれないので、ここで紹介しよう。
Roketbookから出ている「EVERLAST」という電子ノートだ
個人的にこのデザインは好き
このノートは手書きの柔軟性と保存・閲覧の利便性を兼ね備えている
見た目は普通のリングノートだが、フリクションボール(ゴムによる摩擦熱でインクが消える例のペン)で記入したものは相当回数(数千回は消せるらしい)消して書き直せるという特徴がある。
それでこそEVERLAST(永遠の)
ここでいう消して書き直すとは、フリクションボールについている小っちゃいゴムでこすって消すのではなく、ウェットティッシュなどで豪快にゴシゴシ拭き取れるということだ。
ちなみに大きさはノートサイズ(21.6cm x 28cm)と手帳サイズ(15cm x 20cm)の二種類
残念なところといえば、ボールペンはフリクションボールしか対応しておらず、油性ボールペンで記入したものは消せないということと、「紙に字を書く」という感触ではないということ。
例えるなら、ボールペンサイズのマーカーでホワイトボードに記入している感じ。豪快に消せるようにするため、紙自体がツルツルしている特殊なもののため、致し方ない。
あと、どういうわけかはわからないが、マイクロウェーブ(電子レンジ)を当てるなとの警告が...。発熱して発火するのだろうか...
残念な部分を挟んだが、再びEVERLASTの良いところに戻っていこう。
それはこのノートの保存方法にある。
各ページの下部には、バーコードと7つのマークが記載されている。
このノートはページをスマートフォンのカメラで読み取って、アプリ経由でPDFやJPEGといったファイルとして保存できるという利点がある。
iPhone7のメインカメラ(12メガピクセル f/1.8)を使用
かすれた文字などは若干見にくくなってしまうかもしれないが、しっかりと書けば問題ない。
ノートに印字してある格子状のドットは、スキャンと同時に消えるようになっている。
また、アプリ側で設定することにより、iCloudやGoogle Drive、指定したメールアドレスへの送信など、各種サービスへの自動転送機能がついている。
対応しているサービスは
・slack
・box
この8種類に対応している。
送信先は7つのマークに対応してプリセット登録することができる。(7つまで登録できる)
プリセットの設定方法はアプリを起動して右下にある「Destinations」から、各マークを選択し「Change Destination」から上記のサービスへの送信先登録をすることができる。Google Driveなどはディレクトリ選択もできるので、専用のフォルダを用意しておくと良い。
送信する際は、EVERNOTEのページ下にある送信先登録したマークと同じマークにバツ印を付けて読み取れば、指定先に送信することができる。
授業用のDriveやその他メモ用のストレージを選択すれば、読み取りの段階でファイルの振り分けが可能になる。これはなかなか便利。
クラウドサービスに保存が可能なので、一度アップロードしてしまえば自宅のPCでも、出先のタブレットでも内容を見ることができる。近年ストレージ容量も無料で何十GBも使えるものが多いので、保存できる枚数はかなり多い。
まさに手で書いて端末で見る。デバイスに慣れた人にはかなり便利でしょう。
まとめ
紙に書いているという感触はないが、保存のしやすさと閲覧のしやすさは、従来のノートにはない新鮮味があり、慣れればかなり使いこなせる。
書きやすさと利便性はトレードオフかなという印象
大きさに関してはB5サイズを普段よく使っていたので、そのサイズがあると良かった
今後はサイズのバリエーションと、コストの低減ができれば使用者が増える気がする。
あと見た目はかっこいい。黒地にグリーンの横文字と∞のマーク。惚れる。
男の子受けはいいと思う。